国の登録有形文化財「桃山風呂」誕生70周年記念「入浴無料」イベント開催/信州・湯田中温泉 よろづや

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株式会社萬屋傳蔵(本社:長野県下高井郡山ノ内町、代表:小野誠)が運営する、寛政年間創業の旅館、湯田中温泉よろづや(以下当館)は、国の登録有形文化財「桃山風呂」の誕生70周年を記念して、日帰り入浴として無料開放します。現在当館では、宿泊利用客以外の入浴を受け付けていませんが、70周年の節目の年に、当社を長らく支えてくださっている方に感謝の気持ちをこめた一環のイベントとして、桃山風呂を無料でご入浴いただける、1日限りのイベントを実施します。

国の登録有形文化財「桃山風呂」

「桃山風呂」の歴史

当館の「桃山風呂」は先々代5代目館主小野博の夢の構想から始まりました。終戦を迎えた日本では、戦争の傷や疲労を癒やし、明日への活力を蓄える場として温泉旅館の需要が高まりつつありました。そんな時代の中、先々代は自らが生まれ育った湯田中渋温泉郷という土地に新たな名物風呂を建設することを決意しました。設計には「安土桃山時代」の建築様式である純木造伽藍建築を採用。昭和26年に着工し、約3年の歳月をかけて昭和28年に完成しました。平成15年には国の登録有形文化財に指定され、現在3代にわたり継承しています。

「桃山風呂」の見どころ

桃山風呂

内風呂
内風呂の柱:釘を使わず木を組み建築されています。
天井の材木:松の一枚板を使用。格式ある「折り上げ格天井」様式です。
使用されている石:湯口の岩は溶岩石を使用。桃山風呂浴槽の縁、また床石は御影石を使用しています。

桃山風呂2

庭園野天風呂
「清舎」の額:庭園露天には高橋泥舟(山岡鉄舟の義兄で海舟と共に幕末三舟のひとり)の額。
浴槽内の石:那智黒石(碁石)、白石を交互に敷き詰めて造られています。
灯籠:2つある石灯籠のうち、1つは徳川家の物です。(どのような経緯で当館に置かれたのかは不明)

脱衣場
佐久間象山「洒心さいしん」:身体ばかりではなく、心も洗うという訓諭が込められています(洒…洗う・清めるという意味)
雉の一生絵の欄間:生まれてから子を育み一生を終えるまでを克明に彫刻した越後の彫刻師「相崎武吉翁」の作(当社本館に宿泊しながら1年の歳月をかけ彫った作品)

桃山風呂「入浴無料」イベント開催

桃山風呂を無料でご入浴いただける、1日限りのイベントを実施いたします。
■日付: 2024年6月27日(1日限定)
■場所: 湯田中温泉よろづや(駐車場に限りがありますので、公共交通機関をご利用ください)
■入浴可能時間:
 桃山風呂・・・男性11時~14時/女性14時30分~17時30分まで
 東雲風呂・・・女性11時~14時/男性14時30分~17時30分まで
 ※男女入れ替え制ですのでご注意ください。
■費用: 無料(1日限定)

<ご案内>
・予約不要
・バスタオル、フェイスタオル類の備え付けはございませんので、ご持参ください。
有料でレンタル及び販売も行っております
(バスタオルのレンタル:200円、無地フェイスタオルの販売:200円)
・当日、混雑状況により、ご入場制限を設けさせていただく場合がございますので、予めご了承ください。
・飲食の提供はございません。

詳細は、公式ホームページをご確認ください。https://yudanaka-yoroduya.com/