那谷寺(石川)
芭蕉もうなったという名刹の秋風景をじっくり観賞
- 11月上旬~11月下旬
- 公園・庭園
- 社寺
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那谷寺は717年に泰澄大師が開いたと言われる高野山真言宗別格の本山で、昨年には開創1300年を迎えました。白山の神を信仰し、洞窟の中に千手観音をまつっています。洞窟は母親の胎内とみて古い時代より、「胎内くぐり」の聖地とされ、新たに生まれ変わり、罪が浄められると信じられました。中世には一向一揆等の戦乱で、伽藍が焼失いたしましたが、江戸時代に三代藩主前田利常公が荒廃を嘆き、再興されました。現在は7棟の国重要文化財と、名勝指定園があります。普段は侘び・寂びを感じさせる古刹ですが、紅葉の見頃の時期には錦を織りこんだような目にも鮮やかな景色が広がります。そんな見頃な時期に、昨年の1300年を記念して特別公開のイベントが用意されています。
今回特別公開する如是庵は、那谷寺庫裏庭園(小堀遠州の指導を仰ぎ分部卜斎による作庭)と同時期(1640年)頃で石川県内最古といわれています。作風に天皇家とつながりをもった加賀藩三代藩主前田利常公(1592~1658)の好みがみられ、利常公隠居後愛用した千叟宗室の茶室で独特のしつらえが、異彩を放っています。合わせて名勝指定園に指定されている庭園の特別拝観及び普門閣にて「宝物館特別展 加賀藩前田家による再興と那谷寺1300年展」を解説付きでご案内します。
日程:2018年10月1日~2019年3月31日
時間:午前8時45分~午後4時30分(最終入館午後4時15分)
会場:那谷寺普門閣宝物館(那谷寺境内)
宝物特別展は那谷寺一般拝観料(600円)で観覧可能