上野恩賜公園(東京)
赤や黄色に色づく上野の景観
- 11月中旬~12月上旬
- 公園・庭園
- 駅近
- ★★★★★1
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2022年9月25日の夕刻、上野恩賜公園野外ステージ(水上音楽堂)を舞台に、圧倒的な光と音楽の複合アートライブ「Peace of Light 秋」が開催される。コンセプトは「世界の平和を祈り希望の光を。人それぞれの心の中に灯を。災禍で疲弊した街に明かりを」。3つの願いを託し、360度の光のアートに包まれる会場内に、大小様々なキャンドルを配置して音楽ライブを開催する。音楽ライブでは、洋楽のみならず和楽器の演奏者も参加。デジタルアートと和楽器という意外な相性の良さも注目の一つとなる。
当日は16時開場、17時開演。日暮れとともに、プロジェクションマッピングの祖と言われる光のアーティスト・長谷川章さんによる「デジタル掛け軸」が浮かび上がる。前売り券は3,500円。当日券は4,000円。なお水上音楽堂は10月から改修工事に入るため、改修前の一大ラストイベントにもなる。
コロナ禍からの街の復興はまだまだ進まず、東京・上野でもさほど客足は戻ってきていない。「Peace of Light」は、そんな中で地元の商店主らが立ち上がり、イベントの企画・準備を進めている。
「Peace of Light」は上野のまちが総力をあげて定着を目指す、光と音の複合アートライブ。2021年初頭、「上野から世界へ、コロナ収束の祈りと心の癒しを届けたい」と地元有志が上野のまちづくりに関わってきた学生らに呼びかけを行い、産学連携で初開催したのがきっかけ。その様子はYoutubeなどを通じてオンライン配信され、反響を呼んだ。続く2022年5月には初めて有観客で開催し、予想を大幅に上回る800名の来場があった。「幻想的な空間だった」「美しい時間を過ごせた」と来場者からの好評を博し、この9月、早々に再演の運びとなった。
今秋の公演ではついに、光のデジタルアートが不忍池の水面にも映し出される予定。企画を中心になってプロデュースしている上野二丁目仲町通り商店会・副会長の前川弘美さんは、「今年は不忍池の一部になるが、来年以降は不忍池全体を照らすことも考えたい。上野の新名物になりますようにと願っている」と語る。
光のアート「デジタル掛け軸」は、パルテノン神殿をはじめ、世界各地で上映され、国際的評価を受けてきたデジタル作品。床の間の掛け軸からインスピレーションを得て発明されたもので、100万枚と描かれた絵の組み合わせには二度として同じ映像はなく、同じ色彩はない、まさに「一期一会」のアート。水上音楽堂の特徴的な建築空間の内部360度を光のアートが包み込み、会場自体がさながら万華鏡のようになる。
音楽ライブでは、国境や音楽のジャンルを飛び越えたサウンドが奏でられる。平和活動に取り組み続けてきたオノ・ヨーコさん率いる「Plastic Ono Band」のメンバーで、世界的に活躍するギタリスト清水ひろあきさんとデュオするのは、女性シタール奏者・ミナクマリさん。東京藝術大学卒業で上野にも縁深い尺八奏者・黒田鈴尊さんと、さだまさしさんが名付け親の「TSUKEMEN」メンバー・SUGURUさんのデュオ「リガロヒエス」も登場。夕焼けにぴったりなアコースティックサウンドを奏でる三人組「マクジョニール」。上野に縁が深く、同音楽堂でも度々公演経験のある「チャラン・ポ・ランタン」など、豪華メンバーが出演予定。
地元商店主らの意気込みも増している。不忍池畔ならではの歴史と風情をより味わってもらいたいと、地元呉服店「きもの池之端藤井」は浴衣着付けプログラムを開催。前川さんは自社所有の空き店舗をウクライナの廃墟に見立て祈りのキャンドルアートも展示予定。
地元・上野の街では、アートライブに加えてビアフェス「Peace of Beer(ピースオブビア)」が同時開催される。不忍池・水上音楽堂から上野の街まで、連続的にテラス席を設置。特設物販ブースを併設し、様々な飲食を楽しめる。地元クラフトビール醸造所「シノバズブルワリーひつじあいす」のクラフトビールを中心に、様々なグルメが楽しめる。目玉は地元醸造の「不忍エールエール」。地元商店主らが「不忍池界隈のシンボルになる地ビールを」とつくりあげ、研究を重ねているビールである。香り豊かなホップの味わいに程よい苦味が加わった、近年大人気のヘイジースタイルのペールエールとなっている。
「Peace of Beer」は上野からほど近い本郷キャンパス(東京都文京区)を拠点とする東京大学大学院・都市デザイン研究室の学生らと連携して企画されている。2022年5月の開催時も、水上音楽堂から街へ、人を誘い込むかたちで賑わった。今回この取り組みも2回目となるが「前回は街が生き返ったようだった」とその賑わいに地元の人々が喜んでおり、「不忍池からいちばん近いまち」としての導線づくりに引き続き期待を寄せる。
「Peace of Beer」は9月24日、25日と2日間連続の開催で、15:30〜22:30(ラストオーダー22:00)。老舗「伊豆榮」の鰻の白焼丼、上野「太昌園」の焼肉が提供されるほか、不忍ひつじメンチ、生ハムなどを販売予定。クラフトビールは、3箇所に分かれて販売。ビール巡りも楽しそうだ。
詳細情報・チケット購入・問合せは下記URLより
https://uenopeaceaoflight.stores.jp/
※現金対応
1947年 石川県生まれ。日本民間放送連盟 TVCM 部門最優秀賞をはじめ ACC 賞等数々の賞を受賞。大河ドラマほかニュースやスポーツタイトルをはじめ、中国電視台(CCTV)のロゴや TVCM などを数千本制作。 95年に東洋人の持つ無常の精神から D-K (デジタル掛軸)を発明し、世界各地で高い評価を受ける。
2015年、Mac清水を中心に、ジェームス・テイラー好きの中野督夫と松藤英男の2人、さらに鈴木雄大、さとうさちこ、岡沢茂が加わった6名でスタートした「Tribute James Taylor」が母体。ここからジョニ・ミッチェルを持ち歌とするさとうさちこ、ニール・ヤングを持ち歌とする松藤英男の2人が、「ジョニール」としての活動をはじめ。そこにMac清水が加わり、「マクジョニール」となる。
コーラスを伴ったアコースティックサウンドを信条としたユニット。いつの時代でもマクジョニールのサウンドは、人々の心を魅了する。漂う浮遊感や牧歌的雰囲気と、3人の声から伝わって来るフォーキーでソウルフルな質感を持ち合わせた希有なユニットである。
シンガーソングライター&シタール奏者。ガールズバンド「CATCH-UP」のソングライター&ギタリストとしてデビュー。インドに留学中、コルカタにてシタール奏者、モニラル・ナグ氏に師事。帰国後、CHARA、新居昭乃、リップスライム、ゴンザレス三上(GONTITI)のライブやレコーディングに参加。また、ジェームス・イハ、ハナレグミ、七尾旅人、mabanua、ASA-CHANG、U-zhaanとのセッションに参加するなど、数多くの場で活躍している。NHK朝の連続ドラマ小説『まれ』内で、楽曲「I am here」が起用される。2022年4月には6thミニアルバム「Anunaad」を発売。
幻想的なシタールの音色に日本語/ヒンディー語/英語の歌詞をスウィートボイスに乗せて奏でる、新しくもどこか懐かしい童話のような歌世界。
愛称はshimmy。ギタリスト、コンポーザー、エンジニア。1989年から音楽活動を始め、オノ・ヨーコ、坂本龍一、コーネリアス、デヴィッド・バーン、ルー・リード、ショーン・レノン、など国内外のアーティストのレコーディング、ライブで共演のキャリアを持つ。2003年から、あらきゆうこのプロジェクトMI-GUのアルバムプロデュースを手掛け、テキサス、 NY、ロス、サンフランシスコ、アイスランドなど海外でもライブを行う。2006年からコーネリアスのTHE CORNLIUS GROUPに、2009年にオノ・ヨーコの PLASTIC ONO BAND『BETWEEN MY HEAD AND THE SKY』にギタリストとして参加。自身のソロ・アルバム『3579』も2013年にリリース。
TSUKEMENのメンバーとして日本全国のみならず世界の舞台をも魅了したピアニスト・SUGURUと、国際尺八コンクール2018 in Londonで優勝を果たした尺八奏者・黒田鈴尊による新生デュオ。尺八とピアノによる日本に根差した心の旋律で、時代もジャンルも飛び越えた旅へと誘う。世界配信による3曲入りの1st Single「MATSURI Vol.1」はiTunes インストゥルメンタルトップソング部門にて日本2位にランクイン。
もも(唄/平成生まれの妹)と小春(アコーディオン/昭和生まれの姉)による姉妹ユニット。2014年にエイベックスよりメジャーデビュー。バルカン音楽、シャンソンなどをベースに、あらゆるジャンルの音楽を取り入れた無国籍のサウンドや、サーカス風の独特な世界観で日本のみならず海外でも活動の範囲を広げている。
2016年の配信シングル「進め、たまに逃げても」がTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のオープニングに起用され大反響。2019年7月17日にはメジャーベストアルバム「いい過去どり」を発売。2020年に入り、5月27日発売の配信シングル「空が晴れたら」を皮切りに【8週連続"宅録"配信シングルリリース】を敢行。2020年10月28日にはニューアルバム「こもりうた」を発売。
ドラマー・パーカッショニスト。1970年生まれ、長崎県出身。中学時代YMOのコピーバンドでドラムを始め、原田迅明、藤山英一郎に師事。Small Circle Of Friendsで上京後、cruyff in the bedroom、忌野清志郎ラフィータフィー、忌野清志郎NICE MIDDOLEを経て、現在は宮沢和史率いるGANGA ZUMBAの他、数多くのアーティストのツアー、レコーディングに参加。ドラムマガジン2019年4月号では表紙と特集記事を飾っている。
作曲家・編曲家・ベーシスト。歌手・長谷川きよしにベーシストとしての才能を認められ、卒業後、プロとしての活動を開始。70年代には、浅川マキ、古井戸、りりィ&バイバイ・セッション・バンド、加藤登紀子といったアーティストのサポートメンバーとしてライブ活動。J-POPの名盤、大瀧詠一、山下達郎、伊藤銀次の3アーティストによる 『ナイアガラ・トライアングル vol.1』にも参加。
1980年〜、Julie(沢田研二)&EXOTICSのバンドリーダーとして活躍。この頃からプロデューサーとしても活動を始め、氷室京介、吉川晃司、ウルフルズ、ハウンドドッグ、金子マリなど多くのアーティストのアルバム制作。
1996年、KinKi Kids、吉田拓郎『ラブ×2 あいしてる』(フジテレビ系)ではラブラブ・ オールスターズのメンバーとしてレギュラー出演し、 バンドマスターとして数多くのアレンジも手がける。2004年よりKinKi Kidsのコンサート・マスターに着任。以後現在に至るまで、彼らの毎年末のドーム公演やツアーだけでなく、 TV番組、レコーデングなど、様々な音楽活動を支えている。
主催:ピースオブライト実行委員会
後援:台東区、上野観光連盟、上野二丁目仲町通り商店会、池之端仲町商店会
協力:きもの池之端藤井、アーツアンドスナック運動、NPO法人おりがみ、東京大学大学院都市デザイン研究室、FORUM 8、ぼんぼり光環境計画、長岡商事株式会社
プロデュース:Hiromi Meakawa
詳しい情報はPeace of Light 秋ホームページにてご確認ください。