葛西臨海水族園(東京)
ペンギン、海鳥、マグロなどを展示。600種を超える、様々な海の生き物たちを見ることができます。
- JR葛西臨海公園駅より徒歩5分
一気に春の陽気となり、ぽかぽか暖かい日が続きますね。春は活動的にレジャーの季節!ということで、今回は葛西臨海水族園に取材にいってきました!
葛西臨海水族園といえば、やはりマグロ!
ドーナツ型の大型水槽・アクアシアターにはクロマグロが約90尾、ハガツオが約50尾、スマが約50尾の合計約190尾飼育展示されています。(2018年3月現在)
ちなみに、魚屋さんや卸など流通の分野でいう「本マグロ」と生物学の分野でいう標準和名「クロマグロ」は同一で、分野によって呼び方が異なります。また同様に「インドマグロ」は、標準和名「ミナミマグロ」のことで、かつてインド洋でよく獲れていた事から「インドマグロ」という別名があります。「ミナミマグロ」と「クロマグロ」は、体形など若干の違いがありますが一見しただけで見分けることは難しいとのこと。ただし、クロマグロのほうが大きくなり、最大3メートルくらいになるそうなので、成長したら見分けられるようになるかもですね!
お話をお伺いした職員の方のイチオシでもある、派手さはないけどきれいでかっこいい「クロマグロ」。泳ぎ続けることに特化した”流線型の体”や、”飛び出すヒレ(第一背ビレ・腹ビレ)”の動きにぜひご注目下さい!
マグロのスピードについていけず、光の玉と化した悲しい写真を公開します…(お恥ずかしい)。お、泳ぐスピードの速さは伝わるかと!ご提供いただいた写真は迫力あって素敵です…!
葛西臨海水族園内にあるレストラン。ここのイチオシメニューは…「マグロカツカレー」! (税込み850円)
とんかつ…かと思ったらまさかのマグロカツ!実際にいただいてきました!
水族館に来て、海の見えるレストランでマグロカツのカツカレーを食べる…贅沢ですねぇ。トレイには「葛西臨海水族園のいろいろQ&A」が!”マグロ水槽のガラスの厚さ”や”マグロの飛び出すヒレの理由””海のような波の作り方”などを知ることができます。
葛西臨海水族園では定期的に「大人向け」のガイドツアーを開催しています。
職員の方にお伺いした話ですが、海の生き物の繁殖について話をしたツアーでは、「オスがつくる精子に比べてメスがつくる卵は大きいため、精子の数と比べると卵の数が限られます。そのため、メスはより良い相手と繁殖するために、相手選びが慎重になる」と話をした際に参加していた女性たちが「うんうん」と揃って頷いていた、というエピソードも!その様子を見て、「種を超えて、生き物のメスは似たようなことを考えるのかと、生き物のオスは大変だなと思いました。」とのこと。大人ならではの視点で新たに発見することもあるのでしょう!
水族園で生き物を観察しながら回るときは、何かテーマを持って水槽を回ると生き物たちの同じところと違うところが見えてきておもしろいかも?館内の情報資料室や公式HPで入手可能な「魚ッチングシート」を利用されるのもいいかもしれません。ぜひ、「泳ぎ」・「食べる」・「身を守る」・「繁殖」の4つの視点で生き物たちを観察してみて下さい!
ルートは、特徴的なドームからスタートし海中に潜っていくように館内に下りて展示が始まります。館内では海域ごとに展示エリアやコーナーが別れており、世界を旅するように各地の生物たちを観察して下さい。
また、葛西臨海水族園はナマコやヒトデ、イソギンチャクなど無脊椎動物の種類が多いことも特徴の一つ。動かない生き物や岩や砂に上手に隠れている生き物たちもたくさんいます。ケヤリムシ・オオヘビガイ・トリノアシなど一見生き物には見えないような「生き物」にもぜひ注目してみて下さい。また、よくよく探して発見したときの喜びをぜひ体験して下さい。
マグロで有名な葛西臨海水族園ですが、実は、フンボルトペンギン・ミナミイワトビペンギン・フェアリーペンギン・オウサマペンギンが飼育されている国内最大級のペンギン展示施設でもあるのです!ペンギンといえば寒いところにいるイメージですが、フンボルトペンギンは南米、フェアリーペンギンはオーストラリアやニュージーランドといった、温帯地帯でくらいしていける種類も多いんです。ただ、暑さに弱いミナミイワトビペンギンは夏期間は冷房完備の部屋にお引越しします。訪れる際は時期にも注意してください。
ペンギン界で一番小さなペンギン、フェアリーペンギン。小さくて赤ちゃんのようですが、立派な大人!…けど、とてとて歩いている姿はなんとも可愛く、顔がほころんでしまいます(*´ω`*)
その他、しおだまりやタッチフィーリングでは実際に生き物に触れることもできます!大人も子供も楽しめる葛西臨海水族園に、是非行って見てください!
(協力:葛西臨海水族園)