上野動物園職員に聞く、広い動物園をめぐるコツ。今園内で人気の動物は?
今、動物園や水族館に注目が集まっています。
そこで今回、上野動物園を取材!職員の方からお伺いした動物たちの魅力・上野動物園の魅力をご紹介します!
都会のオアシス!上野動物園
上野動物園はなんといっても好立地!
動物園というと広い土地を要するため、都心から少し離れた場所に位置するイメージがある方もいるかと思いますが、上野動物園は上野駅から歩いて約10分と、電車でのアクセスが非常に便利です。
全部見ようと思わないこと!?動物園を見るコツとは
数分観察すれば新たな発見があるかも!
今回職員の方が教えてくれた動物園を見るコツ、それは『全部見ようと思わないこと』『好きな動物をじっくりと』の2点です!
大抵、皆さんそれぞれの動物の前に30秒ほどしかいないことも多いといいます。「キリンがいた!」「ゾウがいた!」「サイがいた!」ただそれだけではもったいないです。数分間、観察してみてください。寝ているだけ、だとしても、よくよく見てみると耳を動かして周りの様子を気にしていることなどがわかります。是非、お気に入りの動物の色々な仕草を発見してみてください!
人気の動物たちをご紹介
飼育点数が豊富な上野動物園。パンダだけでなく、様々な動物にファンの方がいます。沢山の動物がいる中で、今回は一部だけご紹介します。
白と黒の模様が愛らしい動物園の人気者・ジャイアントパンダ
不動の人気!上野動物園といえばジャイアントパンダ♪
ジャイアントパンダは基本的に寝ているか食べていることが多いので、アクティブなパンダを見たいなら餌の時間を狙うべし!上野動物園では動物たちの様子や体調に合わせて餌をあげるため、時間は公表されてませんが、パンダは大体開園時間内に5回、餌の時間があるそうです。狙い目は開園直後と閉園間際!(ただし16:45には展示終了となります。)
動かない鳥!?ハシビロコウ
ジャイアントパンダに次ぐ人気を誇る不動の鳥!
ひそかに人気を集めているのはハシビロコウ。現在、生息地が狭まってきており、生息数が減少。絶滅危惧種に指定され、保護へ向けた取り組みがなされており、日本でも限られた動物園でしか見ることのできない動物です。ハシビロコウのコミュニケーションは独特で、クラッタリングという方法で、嘴をたたき合わせてカタカタ音を鳴らします。運がいいとクラッタリングや飛行、魚を捕食するなど動いているハシビロコウ先輩を見れるかもしれませんよ~!じーっと観察してみてください!
日本の動物園ではなかなか見れない!親子のゴリラ
飼育している動物園が減少!意外と貴重なゴリラ
ゴリラは今野生での生息数が減少しており、日本での飼育頭数も減少中。将来的に日本で見られなくなる危険性もあります。日本で親子のゴリラが見れるのは、「上野動物園」「東山動物園」「京都市動物園」の3か所だけ。そこで上野動物園ではゴリラの飼育・研究に力をいれ、しっかり保護していくとのこと。「コモモ」「モモカ」姉妹のゴリラ同士で遊ぶ様子や、母親・父親・同居している他のメスゴリラとの関係を見ることができます。
世界三大珍獣!可愛い顔したコビトカバ
小さくて丸くて可愛らしい、珍獣コビトカバ
生息数が少なく、現在は絶滅危惧種(EN)としてレッドリストに指定されています。世界的にも珍しい動物で、ジャイアントパンダ、オカピと共に三大珍獣と呼ばれ、上野動物園では何頭も飼育されています。まん丸い顔に小ぶりな体、よく見ると顔も可愛らしい…。
コビトカバの紅葉ちゃん。気持ちよさそうに泳いでいたかと思えば、水中から葉っぱを拾い、くわえては投げ、くわえては投げ…階段の上まで一生懸命運んでいました。遊んでいるとても可愛らしい姿を見せてくれました。
その他、ホッキョクグマやお子さんに大人気のワニ、大人に人気の小獣館などにファンの方が多いそうです。自分のお気に入りの動物を見つけると、動物園へ行くのが更に楽しくなりますね!
職員オススメ!上野公園を120%楽しむコース
上野動物園のある上野公園には、動物園の他に東京国立博物館・国立西洋美術館、上野の森美術館などの文化施設が非常にコンパクトに集まっています。
今回お話ししていただいた学芸員の方のオススメルートは≪上野動物園で生きている動物を観察→国立科学博物館で生物の進化や身体の作りを学ぶコース≫。是非、貴方のオススメのプランを見つけてみてください♪
日本で最初に開業したモノレール!?
上野動物園の園内を走るモノレール。遊園地の乗り物のようなイメージがあるかもしれませんが、実は東京都交通局が鉄道事業法に基づき運営する公共交通機関。正式名称を「上野懸垂線」といい、日本で最初に開業したモノレールです。残念ながら、老朽化により2019年10月31日限りで運行休止となりました。
動物たちへの配慮!守るべきルール
カメラのフラッシュは控えよう!
人間だって突然フラッシュで撮影されたらびっくりしますよね。フラッシュ禁止のエリアは勿論、禁止の表示のない場所でも、動物たちにとってストレスとなるので、フラッシュでの撮影はご遠慮ください。
動物たちの邪魔をしない!
寝ているから起きてほしい・こちらを向いてほしいからといって、ガラスやケージをたたいたりして注意を向けさせようとするのは禁止です。気持ちよく寝ているときは起こさないであげてください。また、勝手に食べ物を投げ込んだりもダメです。お腹を壊してしまう場合があります。
私たちに可愛らしい姿を見せてくれる動物たち。ルールを守って双方気持ちよく楽しみましょう!
(協力:恩賜上野動物園)