仁和寺の御室桜(京都)
京都でもっとも遅く咲く桜
- 4月上旬~4月中旬
- 名所
- 駅近
- 全国10位
- ★★★★☆7
こちらの記事は公開されてから時間が経過しています。情報が古い可能性がございますので、ご注意ください。
京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)の嵐電北野線御室仁和寺駅では、総本山仁和寺から寄贈を受け、2020年2月29日(土)に駅構内(北野白梅町行きホームの東端)に植樹した「御室桜」が4月6日(水)頃から咲き始めました。
御室仁和寺駅の御室桜(2022年4月6日(水) 午前9時頃撮影)
仁和寺境内の「御室桜」は、1646年に行われた伽藍再建の際に植えられたと伝えられ、人の視線の高さで花見ができ、遅咲きで京都の春の最後を彩る桜として知られていますが、樹齢360年を超えることから樹勢の衰えが顕著で、またこれまでの苗木づくりでは、御室桜の特徴である八重咲きが先祖帰りにより一重咲きになることが多く、本来の景観が失われることも懸念されていました。
そこで仁和寺では、貴重な御室桜を後世に伝え景観を維持するため、2007年4月に京都府文化財保護課および各行政機関と協議の上、住友林業グループ、千葉大学園芸学部(藤井英二郎教授)と共同で、「御室桜研究プロジェクト」を発足、住友林業株式会社筑波研究所が組織培養による苗のクローン増殖に関する研究開発を進め、2012年2月に植栽可能な大きさに成長した培養苗を仁和寺境内に植栽、八重咲きでの開花にいたりました。御室仁和寺駅に植栽されたのは、この組織培養苗から成長した御室桜です。
この御室仁和寺駅の「御室桜」は、仁和寺門前で駅に到着されたお客様が最初に目にする「御室桜」であると同時に、お帰りのお客様を最後まで見送る「御室桜」です。
多くの皆様に仁和寺と御室桜で心を癒していただきたく、ご案内いたします。
御室仁和寺境内・中門内の西側にある約200本のサトザクラの林「御室桜」は、見頃が4月中旬から下旬と、京都の桜の最後を飾る遅咲きの桜として知られています。木の高さが低く、根元から枝が張って花が咲くという特徴があり、江戸時代から人々に愛され、1924年12月に史跡名勝に指定されました。
1925年、嵐電北野線の「御室駅」として開業、駅舎は開業当時から使用されています。2002年に「近畿の駅百選」に認定され、2007年に駅名を「御室仁和寺」に変更し現在に至っています。
2020年にスロープの設置など、駅施設のバリアフリー対応が完了しました。
なお、嵐電北野線鳴滝~宇多野間の桜並木、通称「桜のトンネル」のソメイヨシノは満開を迎えています。
詳しい情報は嵐電ホームページにてご確認ください。