小石川後楽園「秋の夜長の小石川後楽園 2024」プレス内覧会レポート
2024年1月に初開催を飾った特別開園が、早くも同年9月~10月に「秋の夜長の小石川後楽園」として2回目の開催が決定しました。好評を得た前回開催の「唐門」「蓬莱島」などのライトアップに加えて、今回はエリアを大幅に拡充。小石川後楽園のシンボル「一つ松」のライトアップや「円月橋」のプロジェクションマッピングなど、西門エリアまで会場が広がっています。
「秋の夜長の小石川後楽園」の会期は9月27日(金)~10月6日(日)の10日間。秋の涼しさを感じる昨今、東京を代表する日本庭園でぜひ秋の夜長をお楽しみいただければと思います。
今回は会期前日となる9月26日(木)にプレス向け内覧会が行われましたので、いち早くその様子をお届けします。
開催概要
- 名称
- 夜間特別開園「秋の夜長の小石川後楽園」
- 期間
- 2024年9月27日(金)~10月6日(日) 【10日間】
- 場所
- 小石川後楽園
- ※夜間開園時は入園西門、退園東門となります。
- 時間
- 18:00~21:00 ※最終入園 20:00
- 日中の営業時間
- 9:00~17:00(入園は~16:30)
- 料金
- 前売り 900円、当日 1,100円
- ※小学生以下無料。
※障害者手帳をお持ちの方と、介護者1名は当日窓口購入で割引あり(割引後価格 500円)。
※TDポイント会員証及び東京ドームシティアプリをお持ちの方は当日窓口購入で割引あり(割引後価格 800円)。
- チケット販売
- セブンチケット、TOKYO DOME CITY e-Ticket Store、Klook、三井ショッピングパークチケット、KKday
水戸徳川家の上屋敷内にあった庭園。2代目藩主徳川光圀が「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という意味から命名。木々がうっそうと繁り、都心にいながら自然に抱かれた気分が味わえる。秋のモミジが色づいたさまは、これまた格別。広い庭園内では紅葉絵巻が繰り広げられ風情豊かだ。
見頃:11月下旬~12月上旬
場所:東京都文京区後楽1-6-6
アクセス:地下鉄飯田橋駅から徒歩3分(西門)、JR総武線水道橋駅から徒歩5分(東門)
夜間特別開園の見どころ
- 琵琶湖の唐崎のマツを模した一つ松などの「園内ライトアップ」
- 円月橋に映し出される小石川後楽園395年の歴史「プロジェクションマッピング」
- 大泉水とともに照らされる、正式な後楽園の入園口「唐門の特別開門&ライトアップ」
内覧会では未実施でしたが、伝統芸能で表現される「江戸城下のにぎわい」(期間中毎日講演)や、10月6日(日)(会期最終日)の「灯(10)籠(6)の日」(?)に合わせた灯籠流しなど、たくさんのイベントが予定されています。
もちろん日中の小石川後楽園の美しい姿も見どころのひとつ。光り輝く都会の遊園地「東京ドームシティ」に負けない、厳かで幻想的な小石川後楽園のライトアップをこの時期、ぜひお楽しみください。
見どころ1:園内ライトアップ
一つ松のライトアップ
JR・東京メトロ飯田橋駅が最寄りの「西門」から、東京ドームのふもと後楽園駅近くの「東門」まで。真ん中に広がる大きな池「大泉水」をぐるりと一周まわるようにライトアップエリアが広がります。都会の雑踏の中とは思えない静かな園内の名所を巡る秋夜の旅が、いま始まります。
内覧会では西門(飯田橋駅側)からスタート。入口を抜けてすぐ目に飛び込むのは、どっしりと構えた見事な枝ぶりの「一つ松」のライトアップです。豊富な水量の池「大泉水(だいせんすい)」に、東京のシンボル的存在でもある「東京ドーム」がバックにそびえる立地。東京を感じるロケーションの中で大きなマツのライトアップがご覧いただけます。
琵琶湖をイメージして設計された池「大泉水」。実際の琵琶湖の歴史的景勝地である「唐崎」を模したのがこの一つ松です。
蓬莱島のライトアップ
中国の神仙思想に基づいて不老長寿の願いが込められた「蓬莱島」。ライトアップされ夜闇に浮かぶ蓬莱島の赤い社と合わせて幻想的な風景を楽しむことが出来ます。
順路が蓬莱島をぐるりと回るコースなので、お気に入りの画角を見つけてライトアップをお楽しみください。
松原のライトアップ
小石川後楽園と稲田は切っても切れない間柄。後楽園の発展に功績を遺す光圀公が、農耕の尊さと農民の苦労を伝えるために行った米作りの行事が継承されています。現在は文京区の小学生の手によって稲田作業(かかし作成や稲刈りなど)が行われており、手作りのかわいらしいかかしが展示されています。
松原ではそうした「田園の景」がライトアップ。稲掛の様子や、光圀をかたどったかかしなど都会に居ながらにして田園の風景をお楽しみいただけます。
築地塀に映し出される影絵「影絵の小径」
江戸情緒あふれる築地塀では、文京区の観光スポットや情景を紹介する、文京区観光協会協力の動画が壁面に上映されています。その奥には円月橋や、小石川後楽園にまつわる模様が浮かび上がる小径を続き、進むと小石川後楽園の代表的な名所「唐門」へとたどり着きます。
見どころ2:円月橋プロジェクションマッピング
明(現在の中国)の儒学者である朱舜水(しゅしゅんすい)によって設計されたといわれる石橋。九州・沖縄地方を除けば、国内で最古級であるこの石橋に、小石川後楽園395年の歴史をイメージしたプロジェクションマッピングが映し出されます。
歴史を象ったメインのムービーが約2分間、紅葉や水玉模様など季節を表したインターバル映像が約1分間。音楽とともに映し出される迫力のある演出をぜひお楽しみください。
メインのプロジェクションマッピングは小石川後楽園を造園した際の手紙のやりとりをイメージした演出が含まれているのだとか。時代をさかのぼるかのような時計の針の演出などがあり、昔を思い馳せながら、光の演出をお楽しみください。
見どころ3:小石川後楽園の正式な入園口「唐門」のライトアップ
1945年の空襲により焼失、その後令和の時代になり再建された「唐門」。江戸の時代は門手前の石橋を渡って後楽園に入園したとされる小石川後楽園の正式な入園口です。通常は閉門しているところを今回の特別開園時に開門し、ライトアップとともに厳かな雰囲気を味わうことが出来ます。
※唐門の通り抜けはできません。
まだまだ見どころはたくさん!
「一つ松」周辺および田園の景が広がる「松原」周辺では飲食・お土産の販売が行われる予定です。キッチンカーが立ち並び、また和をイメージしたグッズなど小石川後楽園ならではの品物がずらり。ぜひ秋の特別開園を楽しんだ記念に覗いてみてはいかがでしょうか。
また会期最終日である10月6日(日)限定の行事として「灯籠流し」が行われます。大泉水へと流れ込む、揺らめく灯りとライトアップをぜひお楽しみください。内覧会では灯籠イメージとして、石燈籠にゆらゆら灯るかわいらしいデザインの灯籠が設置されていました。
いかがでしたでしょうか。9月も後半になり、ぐぐっと秋が深まってきました。気温も猛暑から落ち着き、秋の涼しさが広がる東京です。ライトアップももちろんのこと、日中の日本庭園の姿もまた格別です。ぜひ「秋の夜長の小石川後楽園」でステキな秋を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。
公式サイト
https://www.tokyo-park.or.jp/special/koishikawa_lightingup2024/index.html