湊山公園・米子城跡(鳥取)

100本を超えるぼんぼりが灯り夜桜が楽しめる
- 3月下旬~4月上旬
- 県内7位
中国地方の北東部に位置する鳥取県は、北は日本海に面し、日本海の荒波がつくる鳥取砂丘をはじめとする白砂青松の砂浜、奇岩・洞門など変化に富んだ海岸線が続き、南には、中国地方最高峰の大山(だいせん)をはじめ、中国山地の山々が連なります。比較的温暖な気候で、春から秋は好天の日が多く冬には降雪もあるなど、四季の移り変わりが鮮やかで、美しい自然に恵まれています。そんな鳥取県のお花見・桜の名所をご紹介。
湊山公園は、米子エリア屈指の桜名所として知られ、園内には500本を超えるソメイヨシノが咲き誇ります。桜の季節に開催される「米子桜まつり」は多くの人で賑わい、夜になると大小約100本のぼんぼりが灯り、ほのかに照らされた夜桜も楽しめます。国史跡に指定されている米子城跡も桜の名所として知られ、桜の向こうに広がる大山(だいせん)や中海(なかうみ)のパノラマは、標高約90メートルの城山に登らなければ見ることのできない絶景です。このほかにも、加茂川沿いの白壁土蔵を背景にした桜並木、大山を望む絶景ポイントの桜、ソメイヨシノが終わってから見ごろを迎えるボタンザクラや緑の桜「御衣黄(ぎょいこう)」など、いろいろな桜を楽しむことができます。
鳥取城跡を整備して造園された久松公園内、石段を上がった二ノ丸は鳥取市街地を一望できる絶景スポットです。ソメイヨシノを中心に約240本の桜が咲き誇る県内有数の桜の名所で、お堀端と二ノ丸では毎年3月下旬~4月上旬にぼんぼりでライトアップされた夜桜を楽しめます。
とっとり花回廊では、春になると園内の桜の木が色づき、訪れる人々を魅了します。園内にはソメイヨシノや八重桜など39品種240本の桜があり、早咲きのものから遅咲きのものまで約1カ月の間お楽しみいただけます。桜だけでなく、チューリップやパンジーなど春の花々も園内を彩り、季節の花景色が広がります。
山陰随一の桜の名所である打吹公園、レール跡の遺構を残す廃線跡の桜並木、圧巻のしだれ桜など、倉吉市各所では多種多様な桜が咲き誇ります。毎年3~6月にかけて「倉吉春まつり」として倉吉市内各所で大小さまざまなイベントが催されます。また、打吹公園の名物は石谷精華堂の「打吹公園だんご」。地元の糯米粉を丹念に蒸した餅を、白あん、こしあん、抹茶あんの3種で包んだかわいらしい三色だんごで、桜を見ながら嗜むのがおすすめです。