秋川渓谷(東京)
滝や巨岩があり四季の自然が満喫できる
- 11月中旬~12月上旬
- 滝
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一般社団法人クリエイティブクラスターはこのたび、東京都の源流域にあたる檜原村を中心とした秋川渓谷流域を会場(檜原村4会場・あきる野市1会場)とした地域回遊型アート展「ひのはらアート2022~生活藝術とむらのよさ(Hinohara Art 2022, Living art in a village of Tokyo)」を2022年10月22日(土)より約一ヶ月間開催いたします。開催に向け、参加アーティストや作品情報、開催会場の魅力をご紹介した公式サイトも公開いたします。
世界的に大きな変化が起こる中、私たちの暮らしや価値観にも大きな変化が起こっています。
そういった中、自然を維持し新たな生活様式や地域づくり、持続可能な社会育成への取り組みが進められ、山間部やその周辺地域、離島などでの新たなクリエイティブ活動や暮らし方、働き方も生まれはじめています。東京都でありながら日本の原風景を残す「山郷」、TOKYOの村・檜原村を源流として多くのファンを持つ秋川渓谷エリア(同村・あきる野市)もそういった新たな取組みが進むエリアのひとつです。村に拠点を移し、新しいビジネスと生活を始めるひと、作家活動の拠点とするアーティストも増えつつあります。
この度の檜原村でのアートイベントプロジェクトはこういった社会育成とアートの可能性を融合した「生活藝術」を体感いただくイベントとして、国内外で合計17名の才能溢れるアーティスト作品をご覧いただくだけでなく、山郷の原風景や自然と作品の融合体験、ここで過ごす時間とともに包まれる環境を五感で感じ、新しい「いいこと、いいもの」を見つけていただける場として展開しています。
檜原村を源流として五日市(あきる野市)まで貫く秋川渓谷は、TOKYO屈指の紅葉スポットとしても人気があり、開催期間となる10月下旬から11月にかけて見事に山々が色づきます。
たとえば、会場となる檜原村人里(へんぼり)では、秋の紅葉を含め色とりどりの山の美しさを百年単位で構想する住民による植林運動が実を結び始め、素晴らしい景観を大きな古民家の会場とともに親しむことができます。
沿道からの眺めのいいカフェや地元食材のお食事処、ハイキング、渓流釣り(禁漁期ですが、ビギナーでも子どもでもカンタンにマスを釣ることができる管理釣り場で楽しめます)、都内屈指の泉質の良さで知られる流域の温泉群など、多彩な山の体験とともにお楽しみいただけます。
<観光公式サイト>
檜原村観光 https://hinohara-kankou.jp/
秋川渓谷(あきる野市) https://www.akirunokanko.com/
秋川の源流「ひのはらむら」はなんか「いい」らしい。
そんな「むらのよさ」が、アートが展開することにより、秋の紅葉とともに解像度を高め響きあう。
そして、像を結んだ、3つの「いい」。
TOKYOの「むら」である檜原村を源流とする秋川は、多摩川となり、世田谷を経て羽田へと東京を貫きます。その源流の自然と中世まで遡れる村の風土と交響する作品を古くからある屋敷等で展開、山郷を見立てに多彩な鑑賞体験が得られます。
テクノロジーアートのR&D(研究開発)フィールドを体感いただける展示スペースでは、「第25回文化庁メディア芸術祭」アート部門大賞作家である、「anno lab(あのラボ)」による会場では展示が不可能だった自然現象を取り入れたメディアアートの世界を体験。水滴が光を奏でるテクノロジー作品などを展示。(anno lab x RYOICHI KUROKAWA「float」「樋里コミュニティセンター」会場にて展示)
また、デジタルアート集団チームラボが発信する、まるで秘仏のように古民家に鎮座する作品など、自然とテクノロジーが幽玄に溶け込混んだ展示、山の恵みから生まれる彫刻やインスタレーションなど、自然と風土に変幻に溶け込むアートを紅葉の秋川渓谷を巡りながら楽しんでいただけます。(チームラボ「生命は生命の力で生きているⅡ」「アーツキャンプひのはら会場」にて展示)
現代アートがあらゆるかたちで注目される現在、それを担うアーティストたちは常に生活の中から着目を得てさまざまなマテリアルで創造を営んでいます。また中世にまで遡れる秋川流域の人々の営み、たとえば木を植え育むといった持続的継続からうまれる諸象もまた創造的なものということができます。山郷で持続的に積み重ねられていく「創造」とアーティストによる「創造」が結びつくことにより、新たな営み「生活藝術」が生まれ、持続的創造と文明のサイクルが少しずつ動いていくと考えています。
本展では、サイバーパンク彫刻家・スペースアーティストの中谷健一が現地の木を用いて作り出した、深き森の息吹を伝える作品、沖縄県八重山諸島の営みを版画とし、南国のアイコンとなり注目される作家、池城安武が舞台を変えて、檜原村源流の風土にインスパイヤされた作品などを展開します。
(中谷健一「グリッジたぬき」「アーツキャンプひのはら」会場にて展示)
(池城安武「hinohara stripe」「ヴィレッジひのはら」会場にて展示)
会場では、作品鑑賞だけでなく「生活藝術」を反映した、TOKYOの源流ならではの「体験」を提供するプログラムも展開します。
立体プラバンアートの第一人者として知られ、日常のなかのさまざまな素材を誰もがつくれるクリエイティブへ昇華させていることで常に満員人気のワークショップを主催するデザイナーでもある NanaAkua(ナナアクヤ)は、本「ひのはらアート」から開発した森の仕事で生まれたゴミ(おがくず)をアップサイクルして「ひのはらの木のねんど」として昇華させた作品をつくるともに、誰もがたのしめる新しい森の恵みの贈り物をつくりました。
(NanaAkua(ナナアクヤ) 「くさびらたちの森」「へんぼり」会場にて展示)
また、実際に「ひのはらの木のねんど」を使って、きのこなど「森の造型」を創作体験できるワークショップも開催します。下記ワークショップ情報に詳細記載。
このほか、檜原村在住の20歳代の現代美術家、菅谷杏樹氏は、秋川流域の恵みを発酵させその成果を作品として振るまい(「アーツキャンプひのはら会場」にて展示)ます。
「生活藝術」から生まれた作品を販売するマーケット「POP-UP TOKYO」 が誕生するなど、藝術と風土、自然から生まれるTOKYOの源流の恵みをもとにした新たな体験と価値・取り組みを提案、展示ご紹介いたします。
「ひのはらアート2022」に参加した作家たちが「むらのよさ」に触発された、新たなアートやプロダクトを生み出しました。手に取ることができて購入できるクリエイティブ作品をご体験いただけます。
[展示販売会場]ヴィレッジひのはら
出展作家であるともに人気のワークショップデザイナーでもあるナナアクヤが「ひのはらアート」から開発した森の仕事で生まれた「おがくず」をねんどにして、きのこなど「森の造型」をつくるワークショップ。こどもでもおとなでも、ぐいぐいつくれてしまうふしぎな森のねんど。ねんどづくりから細工の創作まで、森の香りを楽しみながら体験いただけます。
[講師]NanaAkua(ナナアクヤ)
[開催日時(前半)]10月22日(土)・23日(日)・29日(土)・11月3日(木・祝)12:00-13:30 14:30-16:00
[場所]へんぼり会場
[参加費]2500円(「ひのはらアート」パスポートチケット込)※チケットお持ちの方は1500円
第25回文化庁メディア芸術祭アート部門大賞受賞で今年を沸かせたanno lab(あのラボ)。独自の装置による大掛かりな作品で現地に行かないと観ることができないということで知られ、九州を活動の拠点にすることから、なかなか首都圏で作品に触れることが難しい彼らが、さまざまな場所で展開するため新たなに制作したのが本展示の「float」。anno lab独自の自然現象をメディア化することで感覚を揺り動かすこの作品について、藤岡代表自らが展示会場にて解説する貴重な機会です。
[話す人]藤岡定(anno lab)
[開催日時]10月22日(土)13:30-14:30
[場所]樋里コミュニティセンター「float」展示会場
[参加費]本展チケットをお持ちの方は無料
※チケットはアーツキャンプひのはら(至近会場)等にて事前にお買い求め・引き換え
秋川渓谷流域でははじめての広域展となる「ひのはらアート2022」、アートがひらくTOKYOの源流の可能性を、将来が期待できる作家2人どちらもが檜原を題材にした作品となった「オープンコール」の審査員とともに、語り合います。
[話す人]四方幸子(キュレーター)・武居利史(美術評論家+アートエデュケーター+前府中市美術館学芸員)・岡田智博(「ひのはらアート2022」ディレクター)
[開催日時]11月5日(土)14:30-16:00
[場所]へんぼり会場
[参加費]本展チケットお持ちの方が参加出来ます
後期にもさまざまなプログラムを企画しています。公式サイト(https://hinohara.pro/)およびSNSで順次情報を発信いたします。
招待作家やプロジェクトのほか、出展公募「オープンコール」によるアーティストへの展示参加応募も実施しています。ここで選ばれた展示を通じて、これからの作家たちを応援する場として提供します。
四方幸子 キュレーター/武居利史 美術評論家・アートエデュケーター・前府中市美術館学芸員/岡田智博 「ひのはらアート2022」ディレクター
・遠藤麻衣(映像・NY) 作品名:「蛇に似る3:川」 会場:へんぼり会場
= 檜原村の渓流で、蛇の化身と現代人がエンカウントする映像作品。
・早坂葉(インスタレーション・秋田) 作品名:「裸足可能域〈檜原村〉」 会場:へんぼり会場
= 裸足で作家自身が村内の山河を歩き、その到達可能地をグラフィック化するプロジェクト型作品。
【公共交通機関】
JR五日市線「武蔵五日市」駅より西東京バス(「藤倉」「小岩」「数馬」行き)で各会場へ※「新宿」駅からJR中央線経由で「武蔵五日市」駅まで75分
【お車の場合】
あきる野市「五日市」を経由して檜原村へ
※戸倉しろやまテラスも「五日市」経由※東京からの高速は中央道「八王子」ICが最短です
※駐車場は「樋里コミュニティセンター」(樋里地区会場)・「人里コミュニティセンター」(へんぼり会場)・「ヴィレッジひのはら」をご使用ください。