横浜・三溪園 紅葉の遊歩道開放とライトアップを開催

国指定名勝「三溪園」(所在地:横浜市中区)では、2024年11月22日(金)から12月15日(日)まで三溪園を代表する紅葉スポット「聴秋閣(ちょうしゅうかく)」の奥にある遊歩道を開放するほか、12月8日(日)までの金・土・日曜日には紅葉のライトアップを開催します。

昼の内苑  聴秋閣と紅葉

また、期間限定店舗や茶会をお楽しみ頂けます。黄色や赤に色づいた木々が古建築を輝かせ、日中は黄金色に輝くイチョウや色鮮やかなカエデやモミジが美しく、古都の風情が漂います。夜間にはライトアップの光によって演出された幻想的な空間が広がります。

三溪園のなかで最も美しい紅葉スポットは「聴秋閣」周辺です。かつて二条城内にあったと伝えられる瀟洒な建造物の奥には奈良から運んだ大きな岩を配した渓谷が造られており、渓谷の中腹から下流方向を見ると、紅葉に包まれた建造物とその奥にそびえる「三重塔」が一幅の絵画のような風景を造り出しています。この建造物は3つの屋根を組み合わせた外観から、1922年(大正11)に三溪園に移築されるまでは「三笠閣」と呼ばれていました。しかし、三溪園の創設者・原三溪はその名を「聴秋閣」と改め、周辺を秋に紅葉を楽しむ風情を造り出したのです。

紅葉の遊歩道開放

紅葉の名所となっている重要文化財建造物「聴秋閣」の奥にある遊歩道を期間限定で開放します。
一周5分ほどの石段の遊歩道を登りながら、水のせせらぎや鳥の鳴き声が響く豊かな自然に包まれた空間をお楽しみください。
遊歩道の途中から見える三重塔と紅葉の絶景スポットは誰もが魅了される場所です。(聴秋閣は外からの見学となります)
日程 | 11月22日(金)~12月15日(日)
時間 | 9:00~16:00
料金 | 入園料のみ 

紅葉ライトアップ

夜の内苑 亭榭とライトアップされた紅葉

金・土・日曜日限定で開園時間を延長し、紅葉や古建築のライトアップをおこないます。
三溪園のシンボルである三重塔や重要文化財建造物などの古建築が黄金色に輝く幻想的な景観をお楽しみください。
日程|11月22日(金)~24日(日), 11月29日(金)~12月1日(日), 12月6日(金)~8日(日)
時間|日没~19:30(19:00最終入園 / 17:00以降、観覧エリアは一部制限されます)
料金|入園料のみ

三溪園について

三溪園は生糸貿易により財を成した実業家・原三溪によって創られ、1906年(明治39)5月1日に一般公開されました。約17.5ha(東京ドーム約3.7個分)に及ぶ園内には、廃仏毀釈などによる荒廃から守るため、京都や鎌倉などから移築された歴史的価値の高い建造物が巧みに配置されており、古建築と自然が調和した四季折々の景色が楽しめる日本庭園です。開園当初は「遊覧御随意」を掲げ外苑を24時間無料開放するなど、「美しいものはみんなで一緒に楽しむもの」という原三溪の想いが反映されています。原三溪の存命中は新進芸術家の育成と支援の場ともなり、横山大観、下村観山、前田青邨らを輩出するなど、日本美術への貢献も評価されています。戦災により大きな被害をうけ、1953年(昭和28)に原家から横浜市に譲渡されるのを機に財団法人三溪園保勝会が設立され、現在に至ります。2007年(平成19)には国の名勝に指定され、現在園内にある17棟の古建築のうち10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されています。


最終更新日
2024-11-05 13:40:00
情報提供元
ジョルダン(引用元