醍醐寺(京都)
弁天堂や三宝院庭園など、見どころが多い
- 11月中旬~12月上旬
- 社寺
- 駅近
- ★★★★★1
千年の祈りを受け継ぐ世界遺産京都醍醐寺で、古典芸能が水面に舞う。京都・伏見の世界遺産、醍醐寺三宝院(京都市伏見区)は、かつて豊臣秀吉が自ら庭園を整え、春の宴を催したゆかりの地にて、秋の紅葉ライトアップとともに楽しむ 夜間特別上演(能 × 笙) を開催いたします。

本催しでは、三宝院の池に浮かべた船を舞台とし、能や笙の生演奏が秋夜の庭園に響き渡る、唯一無二の文化空間を作り出します。かつて三宝院で行われた「舟遊び」を現代に再現する試みであり、歴史・自然・芸能が溶け合う「世界遺産 京都・醍醐寺ならでは」の幽玄の世界をご体感いただけます。
【日程】
•2025年11月29日(土)開場18:30 開演19:00〜(半月)仕舞『藤戸』・『船弁慶』
•2025年11月30日(日)開場18:30 開演19:00〜(半月)鳳笙演奏
•2025年12月 6日(土)開場18:30 開演19:00〜(満月)鳳笙演奏
•2025年12月 7日(日)開場18:30 開演19:00〜(満月)仕舞『融』・『船弁慶』
*18:30より前にはご入場いただけませんので、18:30以降にご来場くださいませ。
*今回上演の仕舞は、能の一番の見どころを能面・能装束・囃子の演奏を使わずに、紋付姿で上演いたします。絵画におけるデッサンのように演技の骨格がお楽しみいただけます。
■ 演目紹介
● 『藤戸(ふじと)』
佐々木盛綱が戦功の裏で犯した“秘められた罪”。亡霊と向き合う武将の葛藤と救いの物語。
● 『融(とおる)』
六条河原院に現れた源融の亡霊が、月夜に舞を見せる幽玄の世界。月光と池、庭園の景色に最も調和する作品。
● 『船弁慶(ふなべんけい)』
源義経が都落ちする際、海上で平家一門の怨霊に襲われる物語。嵐、怨霊、祈祷…劇的な展開と迫力の舞が魅力の名作。
● 鳳笙(ほうしょう)演奏
雅楽の中でもひときわ幻想的な音色を放つ笙。水上に広がる複雑な倍音が、庭の夜気と響き合います。
■ 出演者
能楽師(観世流) 河村 晴久 氏
鳳笙奏者 井原 季子 氏
(各日スケジュールに応じて出演)
■ 料金:通常拝観料 1,000円(現地にてお支払いください)
【会場】
醍醐寺 三宝院庭園(雨天時:表書院)京都市伏見区醍醐東大路町22
<アクセス>
・京都市営地下鉄東西線「醍醐駅」・京阪バス「醍醐寺」「醍醐寺前」
三宝院庭園は、慶長3年(1598)に豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際し自ら指示して整えた名園。
歴史的にも特異な「舟遊び」を、秋夜の池に浮かぶ舞台で再現します。
能や笙の音色が、水面に映る紅葉と月光に溶け合う、幻想的な空間演出。月齢に合わせた上演日程も魅力です。
秋の特別公開に合わせて、世界遺産の寺院が夜間に開かれる希少な機会。歴史・信仰・芸術が一体となる体験は、国内外から注目されています。