2024年7月3日(水)、東京競馬場。梅雨の中休みで久しぶりに晴れ間が広がる絶好の花火日和に「大人のための花火エンターテインメント」TOKYOシティポップ花火2024が開催されました。70's~80'sを象徴する「シティポップ」をテーマに、名曲とシンクロする絢爛豪華な花火大会に今回参加してきましたのでそのレポートをお届けします。
TOKYOシティポップ花火2024とは(東京)

2022年からスタートした一夜限りのこの花火イベントは、これまでThe Rolling Stones、YUMING、シティ・ポップといったテーマで、毎年“東京で一番早い花火”として開催。音楽と花火のシンクロが一番の見どころであり、このシリーズが誕生して、回を重ねるごとに再認識されています。今年は“昭和100年”という記念すべき年ということもあり、テーマはズバリ“J-POP BEST” 誰しもが口ずさめる音楽。胸が熱くなるような名曲と国内最高峰の花火チームによる秀麗な花火との競演、他では類のない最短で100mという近さで展開される迫力ある花火を是非堪能してください。
開催日:2025年7月2日(水)
場所:東京都府中市日吉町1-1
舞台は東京競馬場。筆者は生まれてこの方競馬に触れてきませんでしたが、競馬場の美しいエントランスにパドッグ、自然の豊富さに見渡す限り広い敷地など、見るものすべてが新鮮です。競馬を楽しまずとも、競馬場を楽しむことが出来そうです。

花火打ち上げ前のアトラクションも充実しており、10台以上のキッチンカーでグルメを楽しんだり、ミニ縁日・花火大会オリジナルグッズの販売など盛りだくさん。東京競馬場がある府中市のブースでは府中市マスコットキャラクター「ふちゅこま」がお出迎えしたり、今年20周年を迎えたJRA公式キャラクター「ターフィー」くんと仲良しの「キティちゃん」とのグリーティングが行われており、ファミリーに大人気でした。
テーマにもなっているシティポップの軽やかなメロディが会場に流れています。大音量で響き渡る、のではなく、まるで競馬場の広大な敷地を吹き抜けるかのよう。爽やかな名曲たちが風と共に心地よく感じます。東京競馬場で名曲をテーマに開催されるのは今年で3回目。2022年はザ・ローリング・ストーンズ、2023年はデビュー50周年の松任谷由実の数々の名曲とともに東京競馬場の夜空を彩りました。
日が暮れて、夕闇が辺りを包む19:30ごろ。高中正義「Blue Lagoon」の音楽とともに花火大会がスタート!
打上場所と観覧席の距離が非常に近く、打上音一発一発が全身に響くほど。さらに最近の花火はコンピューター制御で連続で打ち上げるものが多く、怒涛の如く打上音が押し寄せてきます。その臨場感とともに、流れる楽曲に合わせた花火の演出も素晴らしく、寺尾聰「ルビーの指環」ではルビーの形をした花火が打ち上げられたり、南佳孝「スローなブギにしてくれ」ではハートやスマイルの形をした花火が打ち上げられました。
どの楽曲の花火にも言えることですが、全体的にカラフルで動きのある花火が多い印象。EPO「う、ふ、ふ、ふ」では斜めに夜空を走る赤・緑の花火がランチャー的に発射されたり、ただの円状に広がる花火はてっぺんからぐるっと光るような演出が。見るものを惹きつける工夫が様々感じられました。
ラストは大滝詠一「君は天然色」にのせてスターマイン!競馬場全体が眩い光に包まれてフィナーレです!

3回目となる2024年はシティポップ。70's~80'sの名曲とシンクロする花火が見どころでした。そしてテーマイラストも80年代に漫画雑誌「モーニング」で連載された大人気となった「ハートカクテル」の作者・わたせせいぞう氏のデザイン。まさにシティポップ世代を象徴するビジュアルとなっています。
シティポップ花火は今年2024年8月2日(金)北九州・ミクニワールドスタジアム北九州でも開催。東京会場の熱気そのままに福岡の地でも開催されます。お近くの方はぜひ観覧のご検討をいただければと思います。
そして、来年はどのようなテーマで開催されるのか。今後の府中の花火大会に注目です。