芦野聖天花火大会(栃木)
歴史ある町の夜空に咲く花火は迫力の臨場感
- 御殿山特設会場
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夏休みがスタートし、那須はたくさんの観光客で賑わっています。自然体験やレジャー施設だけでなく、里山の情緒ある雰囲気が楽しめる花火大会へ出かけてみませんか?リゾート地として知られる「那須」の中でも里山と呼ばれる芦野地区で行われるこの花火大会には、毎年2万人を越える来場者があります。頭上にあがる4000発の花火は迫力満点!狭い旧道に露店が並ぶ懐かしい夏祭り。今年で68回を迎える『芦野聖天花火大会』をお楽しみください。那須温泉や那須高原の宿泊客や別荘に来られた人たちの足として、那須湯本~道の駅那須高原友愛の森から無料送迎バスを運行します。どなたでもご利用いただけます。
日本三所聖天のひとつである芦野三光寺の縁日にあわせて行われる花火大会。花火は芦野御殿山の上から打ち上げられ、よくある河原などで見物する花火と違う趣きです。当日は那須町芦野の中心部、仲町(旧道)が歩行者天国となります。通りに並んだ夜店を歩きながら夜祭りの雰囲気を味わうことができます。午後4時20分から太鼓や三味線、民謡、キッズダンスなどのステージイベントが行われます。
那須町には茶臼岳や那須温泉郷がある山間部や那須御用邸のある高原地区といった場所とは趣を異に、芦野(あしの)や伊王野(いおうの)という里山地域があります。芦野は江戸時代には奥州街道の関東北端の宿駅として栄え、多い時には40軒以上もの宿があった宿場町でした。旧街道沿いには、旅の途中で上級武士など身分の高い者が泊ったという蔵座敷が残るうなぎ屋が今も営業しています。 室町時代に開山され、隣接する白河城主の松平定信が奉納した直筆の扁額「聖天」などが残っている芦野の三光寺(さんこうじ)は、浅草、妻沼とともに日本三所聖天のひとつとして知られています。聖天(歓喜天)の守護寺で、ご本尊は夫婦相抱擁する象頭人身の形をなす秘仏。地元では昔から「しょうでんさま」とか「しょうでんさん」と呼ばれて親しまれて来ました。 毎年8月19日、三光寺の夏の縁日に合わせて「芦野聖天花火大会」は行われます。土日も平日も関係なく毎年8月19日に開催され、今年で68回目となります。昔からこの日だけは、自由恋愛の日だったと伝わっています。 普段生活している旧街道に多くの露店が並び、子どもたちが小銭を握りしめて目当てのものを買いに行く、また地元のおばあちゃんがイスを出して頭上にあがる花火を眺めている、そんなローカルな花火大会には年々観光のお客様も増え、毎年は2万人を超える人出で賑わいます。 聖天さまの縁日としての雰囲気を大事にしながら、ローカル色たっぷりの芦野らしい夜を楽しみましょう。