花火大会が消える夏、プラネタリウムで新感覚花火体験!
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東京の花火業者である株式会社丸玉屋(代表取締役:小勝 敏克、東京中央区日本橋)が制作したプラネタリウム番組「ハナビリウム~花火って、なんであるの?」が、全国14カ所のプラネタリウムで順次一般上映されます。新型コロナウイルスの影響によって夏の風物詩・花火大会が軒並み中止となっている今だからこそ、360度実写映像による圧倒的な花火鑑賞体験と、花火に込められた大切な物語をみなさまにお届けします。
<Point>
- 本来なら花火師にしか許されない、「花火の真下」からの奇跡の実写映像!
- 地域のプラネタリウム施設で、今夏「も」大迫力の花火が見られる!
- 宇宙・天文がメインのプラネタリウム界で、花火をテーマにしたコンテンツとしては異例の上映館数!
- 「鎮魂・慰霊」「悪疫退散」「平和の象徴」花火の歴史には、引き継ぐべき大切な物語が詰まっている。
- 子どもたちに向けて、花火がもっと好きになる『ハナビリウム新聞』現在制作中。
例年、約1,000カ所、約7,000万人もが足を運び、日本で最も愛されている催事ともいえる花火大会が、今夏は新型コロナウィルスの影響により中止・延期を余儀なくされています。このままコロナウィルスの終息が見通せない限り、約400年以上続く日本の花火文化が廃れていく危険性をも孕んでいます。
そんななか、6月1日に花火業者が声をかけあって打ち揚げた、全国一斉悪疫退散祈願「CHEER UP!花火」や、7月24日に日本青年会議所主体で開催された全国一斉花火プロジェクト「はじまりの花火」など、無観客、無告知、短時間で花火をあげ ”希望や元気を届けよう!” というプロジェクトが広がりを見せています。SNSなどを通じて嬉しい感想を得ることで、私たち花火師自身も勇気づけられ、花火を届けようという気持ちを新たにしています。
例年通り花火を見ていただくことは叶わないけれど、花火を生業とするものとして、こういう時だからこそ、心に残る花火体験を届けたい。ハナビリウムは最新の映像技術を通して、本来なら花火師にしか許されない「花火の真下」から見上げる体験を始め、全く新しい花火の楽しみ方を提案しています。「疫病から始まった日本の花火大会」という花火の歴史や、科学、文化、アートの世界が詰まっており、子どもたちの夏休みの自由研究にも活用していただける内容です。
花火×プラネタリウムの競演!
現役花火師らが10年の試行錯誤の末に完成させた、子どもたちに届けたい花火の物語。
株式会社丸玉屋が、花火と同じように「空を見上げる」プラネタリウムで、保安上花火師しか体験できない「花火の真下」の美しい世界を見てほしいと、10年にわたる試行錯誤の末、2019年に完成。
360度全方位プラネタリウムでの観覧を想定してデザインされ、実際に打ち揚げられたおよそ5,000発もの花火実写映像に加え、これまであまり知られることのなかった花火の歴史や文化にも焦点をあて、CGアニメーションを通してひも解かれる花火界初のフルドーム教育映像作品。主人公の“花火の子ども”を演じる声優には、フレッシュな子役を迎え、日本アカデミー賞俳優でもある田中泯氏が、脇を固める。
今年2月に開催された第12回恵比寿映像祭「時間を想像する」(主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館・アーツカウンシル東京/日本経済新聞社 )では、恵比寿ガーデンプレイスに直径13mの仮設ドームを設置し、計192回の投影を実現。世代を超えて多くの観客を魅了した。
特に、大きな音や人混みへの恐怖や、車いすなどによりこれまで花火大会に足を運びずらかった方々も、高評価をいただいており、これからの花火鑑賞体験の幅を広げる可能性を秘めている。
<ストーリー>
花火の学校に通っている主人公ヒバナは、実は落ちこぼれ。今日も学校をさぼって森の中へ行くと、そこで、謎めいた"けむりのおじいさん"と出会う。
「ボク、自信がないんだ。友達みたいにきれいな花火になんかなれないよ。無理なんだ。」
そんなヒバナを見かねたけむりのおじいさんは、色とりどりの花火のしくみや魅力について、ユーモアたっぷりに語りはじめる。その世界に引き込まれるヒバナは、次第に、知られざる花火の歴史にも向き合ってゆくことに―。
実施概要
- 名称
- 「ハナビリウム ~花火って、なんであるの?」全国プラネタリウム館一般上映
- 会場
- 全国各地14館のプラネタリウム、ドーム施設 (*7/30現在・追加参加施設募集中)
- 主催
- 株式会社丸玉屋
- 配給
- 株式会社五藤光学研究所
- 関連リンク
- ハナビリウム 公式サイト:https://www.hanabirium.com/
株式会社丸玉屋:http://www.marutamaya.jp/
- 岩手県盛岡市・盛岡市子ども科学館(1/4(2021)~3/31)
- 宮城県大崎市・大崎生涯学習センター(パレットおおさき)(9/19~)
- 東京都多摩市・ベネッセ・スター・ドーム(8月1日~再上映)
- 福岡県北九州市・北九州市立児童文化科学館(上映中~9/27)
- 福井県福井市・セーレンプラネット(福井市自然史博物館分館)(上映中)
- 三重県四日市市・四日市市立博物館・プラネタリウム(上映中~8/31)
- 岡山県倉敷市・倉敷科学センター(上映中~8/30)
- 香川県高松市・さぬきこどもの国(上映中~8/31)
- 愛知県刈谷市・夢と学びの科学体験館(上映中)
- 広島県広島市・広島市こども文化科学館(上映中~1/17(2021))
- 神奈川県伊勢原市・伊勢原市立子ども科学館(上映中~8/12)
- 群馬県太田市・ぐんまこどもの国児童会館(8/1~)
- 東京都東大和市・東大和市立郷土博物館(8/1~9/13)
- 福岡県久留米市・福岡県青少年科学館(8/5のみ上映)
全国各地14都市、14館(*7/30現在。随時追加中)
※各館コロナ対策として人数の制限などを行っております。上映時間等につきましては、各館のHPをご覧ください。
※感染状況によっては変更となる場合があります。
2019年に特別上映会を行った際のアンケートによると、年代問わず8割以上の人が「大変満足・満足」と回答している。また、「おもしろかったもう一回みたい たのしかった!」(小学生)、「素晴らしかった!感動してボロボロ泣いてしまいました。」(30代)、「花火は観るだけで、歴史とか知らなかったので、ぜひまた見てみたいです。特に、花火師からの視点の花火をそれだけでも面白いと思います。」(30代)などの感想が寄せられている。
神奈川県伊勢原市にある伊勢原市こども科学館では“今年の夏はプラネタリウムで花火を楽しもう!”をキャッチフレーズに7月23日から上映を開始した。見終わった親子は「プラネタリウムで花火を見るのもいいなと思いました(子ども)。間近で見られて興奮しました(親)!」科学館のスタッフからは「コロナ対策として110席を45席に減らし、予約制で運営しています。360度スクリーンならではの花火映像、音楽、歴史、科学、見る人によって気に入る場面があることが良い。花火が揚がるシーンでは子どもたちの歓声が聞こえます。」と話す。
制作者である株式会社丸玉屋の岩野取締役は「花火師しか観られない視界を表現するために、徹底的にこだわって創りあげた作品です。驚きの世界がここにあります。ただ、本当に大切でどうしても伝えたかったことは、この驚きではありません。これまで、子供たちには紐解けなかった花火の真実を伝えることこそが、この作品の使命です。きっと届くはず。」と語る。
配給を担当する株式会社五藤光学研究所の熊切氏は「天文・宇宙を題材とするプラネタリウム番組の中で、この「ハナビリウム」は異色の作品ですが、お客様であるプラネタリウム担当者からは高評価。また、作品を観た来館者の満足度も高いです。今年だけでなく長い期間で全国の施設で配給される作品だと確信しています。」と期待を寄せる。
株式会社丸玉屋は花火を忘れてほしくない、本物の花火大会を見ることを楽しみにしてほしい、という思いから、”ハナビリウム新聞”の発行計画も進めている。紙面では作品に登場する花火の知識などを復習できるほか、楽しく遊んで学べるものを目指している。
今年の夏は、時代を経て育まれた花火の物語をぜひお近くのプラネタリウムに足を運んで体験してほしい。そして、日本の夏の風物詩が復活した際には、大きく咲き乱れる美しき火の光と音と匂いを五感で味わいたいと切に願う。日本の花火に込められた大切なメッセージとともに。
<クレジット>
声の出演
ヒバナ:太田葵
ともる: 北原十希明
けむりのおじいさん: 田中泯
スタッフ
総合監修:小勝敏克/ 企画・演出:岩野成 /制作・演出:島野玲、島田清夏/プロデューサー:森田菜絵/脚本:新井章仁/映像ディレクター:河上裕紀 /花火撮影・編集:佐藤 宏、春日賢一 /音楽:斉藤尋己/サウンドデザイン:河村大 /宣伝美術:真家亜紀子/花火撮影・編集:アクアジオグラフィック株式会社 /立体音響録音:ヤマハ株式会社/ CG/VFX:株式会社オムニバス・ジャパン /プロデュース:株式会社マアルト/配給:株式会社五藤光学研究所
企画・製作・著作:株式会社丸玉屋
2019/25分/4Kドームマスター/5.1ch.サラウンド